STORY

「好きだ」

学校の裏庭にたつリンゴの樹の下で、俺は“彼女”に恋を打ち明けた――

……それまで味気なかった俺“颯太”の学園生活は、
リンゴの実から生まれた妖精“QP”と出会ったことがきっかけで、にわかに色づきはじめた。

「ファストフードを食べて、部活に入って、それから……恋をするのです」

ふんわりお嬢様“彩雨”と出会い、

「恋? あー、やーらしいのー」

幼なじみ“友希”との関係にも変化が生じ、

「まひるは恋なんて大嫌いなんだっ」

小っちゃな元カノ“まひる”が再び目の前に現れて、 恋のつぼみを次々と花開かせていく。そして……

――気の遠くなるような数秒間が過ぎて、“彼女”が頬を赤らめながら口を開く。
果たして“彼女”の答えは…?