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オタク趣味のためなかなか人と打ち解けることができず、3D (リアル)に対して乖離している青年・今村道隆。
多少絵が描けること以外にこれといった特技もない道隆は、幼い頃から世話になっている桜の誘いを受けて、大学の 『ヴィジュアルアート同好会(VA同)』(漫画研究会と映像研究会が合体したもの)なるサークルに加入していた。
――ある日、講義後にひとりの女の子から話し掛けられる。
同学科の花宮 五月 (はなみや さつき)という女の子だ。
3Dに興味がない道隆にとっては、大学に通ってからサークル関係者以外で初めて言葉を交わしたのかもしれない人だった。
声を掛けた理由は “講義中に偶然漫画を描いているのを見かけた”からだそうだ。
どうやら彼女はアニメや漫画、ゲーム、コスプレなどに興味があるらしい。
あまりの可憐さに一目惚れしてしまった道隆は、彼女をVA同に勧誘する。
道隆が案内したことで、五月は晴れて同じサークルに所属することになった。
だが鬱々とした性格の自分とは対照的に、美人で誰からも好かれる五月を見てより一層の劣等感と恋心を抱き、自らの殻に閉じこもってしまう道隆。
そんな折、道隆の携帯に一通の画像付きメールが届く。
なんとそこに写っていたのは、道隆が想いを寄せる五月がエッチをしている写真だった。
清純可憐な五月のイメージが瓦解し、自らの想いへの “裏切り” と受け取った道隆。
五月に対する純真な想いは、より強い破壊衝動へと遷移し、夏のイベントでコスプレをする五月への凌辱計画を画策するのだった……。
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