PRODUCT >> 2015年 後期 >> 超・秘湯めぐり
STORY
主人公・山能堅介は、失業中の元山岳カメラマン。
仕事柄ひなびた温泉宿に泊まることが多く、温泉には一家言あると口にしていたことから、後輩が女将をしている豊四季旅館へ招待されることになった。
――だが、今日も女将のもとには、ライバル旅館の一人娘・沢渡心海がイヤミを言いに来ていた。
心海は沢渡グループの一人娘で、学生ながらホテルの経営を任されており、ホテル沢渡 をこの地方随一の温泉旅館にした実力者だ。
しかし優秀なマーケティングと経営統合の手腕で様々な旅館の買収を繰り返していたが、 古いだけと侮っていた豊四季旅館だけは買収することができなかった。
その悔しさから “リベンジ” と称して、イタズラや嫌がらせを行っているのである。
そんな心海に、女将はつい 「温泉や旅館に、プロ並みに詳しい人が来た」 と堅介のことを大袈裟に話してしまう。
その言葉を聞いた心海は 「温泉旅館の経営再建のプロが来た」 と勘違いしてしまい……
堅介に脅威を感じた心海は、イタズラの標的を堅介に変えることにしたのだった。
頭を悩ませていたイタズラ問題から解放された女将は喜び、堅介にこのまま旅館に留まってほしいと願ってきた。
失業中である堅介が、その申し出を断れるはずもなく……
それからというもの、イタズラしてくる心海やその友達を追い払ったり、話を聞いたりすることがもっぱらの仕事となったのである……。