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季節は、初夏。
主人公・姫川達彦は自慢の姉・伊織と、幼い頃からの親友・田上星児と共に、平凡ながらも楽しい学園生活を送っていた。
異性として姉を強く意識しつつも、同時に、決して手が届かない存在なのだと諦めかけている達彦。
弟に好意を寄せながらも、彼の将来を案じ、その想いを決して表には出そうとしない伊織。
資産家の一人息子として生まれながら、愛情に飢え、伊織に邪な感情を抱いている星児。
それぞれの心に歪みを抱えた3人は、それでも表面上は仲良く、良好な関係を続けていた。
ところが、夏休みを間近に控えたある日……
達彦は姉の口から、自分と星児が恋人として交際を始めたことを聞かされる。
弟として、親友としてふたりの関係を祝福しつつも、“姉さん” への気持ちを捨てきれない達彦。
一方、弟の気持ちに以前から気付いていた伊織は、それを嬉しく思いながらも、達彦に自分への気持ちを諦めさせるため、星児の恋人という役割に徹しようとする。
こうして、達彦と伊織、星児の3人が一緒にいた、最後の夏休みが始まる――
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