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主人公『横須賀旭郎(よこすか・あきお)』は、とある名門女子校に勤める教職員。
イケメンと言うほどではないが、そこそこ均整のとれた容姿で、生徒からの人気もある方だ。
だが四十も見えてきたにも関わらず、いまだに浮いた話もひとつもない。それどころか、生まれてこの方女性と付き合った事もない『真正童貞』だったのだ。
すぐにも手が届く場所に『食べ頃の女子校生』が群れているにも関わらず、大好物の『マゾ女子校生AV』を鑑賞しながら、妄想オナニーに耽る始末。
このまま生身の女と触れあうことなく老いていくのか……そう諦めていたある日。教壇で出席をとっていたアキオは突然の『発作』で倒れてしまう。
……だが、それが彼の童貞人生の終着駅であり、新たな人生の始まりだった。目を覚ました彼を待っていたのは、日頃から声をかけてくれる担当クラスの女子。
しかし彼女の身体から、なにやら『ピンク色のオーラらしきもの』が溢れ出しているのだ。一体なにが起きているのか……思わず頭を抱えてしまうが、その刹那、なにかが閃いた。――この女は……『マゾ』だッッッッ!!!
何故そう思ったのか自分でも分からない。しかしそれは100%間違いないことだと分かる。
いや、分かるというよりも『そうであるという事実』として、感じ取ったのだ。そして自分に『好意』を持っているということも、自分が押せば拒まないということも!!これはある意味で『宝くじの当たり番号』が分かるようなものだった。絶対にフラれることもなく、それどころか、大好物のマゾっ娘を引き当てられる…………!童貞を三十年、四十年こじらせると『魔法使い』になるという話は聞いたことがあるが、まさか自分にこんな能力が目覚めようとは……。
感動に打ち震えるアキオだったが、もうひとつ頭に浮かんでいる情報があった。
――この能力は一週間で消えてしまう。
ならば、この一週間で今までの鬱憤を晴らすしかない。
そして……能力が無くなった後でも付き合ってくれる『マゾパートナー』を探す!!
アキオは能力を授けてくれた何者かに感謝しつつ、そう心に誓うのだった。
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