|
主人公『守崎 直太朗』は、自他ともに認めるヅマスキー(人妻好き)である。
どのくらい好きかというと、学生時代に『人妻戦隊 アイサイガー』なんて漫画を描いてしまうほどに。そんなオタクでヅマスキーな彼も、今はOA機器の営業マン。あまつさえ、半年前に結婚までしていた。その可愛い(奇特な?)新妻の名前は『守崎 美紅(もりさき みく)』。得意先の、星林保育園の保母さんである。
馴れ初めは、直太郎がガラの悪い連中から彼女を助け……と言うか、身替わりにボコボコにされたこと。そうなるに至った原因が、一緒にいた美紅の母親『風見子』に、目を奪われたため……と言うのは秘密である。
と言うわけで直太朗は、いつしか美紅も、風見子のような熟れた人妻になることを夢見つつ、分不相応に幸せな生活を送っていた。
そんなある日、奇妙なカードケースを拾う直太朗。中にはぎっしりと、白紙のカードが……。実はそれこそは、人間の快楽を糧に、使用者の妄想を現実化させる宇宙の秘宝『オルガカード』だったのだ。
そしてその秘宝を追って、『魔教星団ダラクーザ』が地球に降り立ち、圧倒的戦力をもって侵略を開始する。
戦場と化した月野市駅前で、意を決した美紅が直太郎に問う。
「……直太朗さん、ヒーローを……信じる?」
美紅は知っていた。直太郎がひた隠しにしていた漫画『アイサイガー』の事を。
そして気付いていた。直太郎がヅマスキーである事に。
今ここに、人妻戦隊とダラクーザの、果てしない戦いの幕が切って落とされる!!
|
|