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主人公はエリート学校の生徒。エリートばかりが集まっている学校ではクラスメイト同士の交流がない。 
今は7月で、僕がこの学校に入ってからすでに3ヵ月以上が経っている。 
この学校では毎年7月に、1年生を対象にした野外学習を行なう。今日がその日なわけだけど。 
その野外学習はクラス単位で行なわれ、行き先は各クラスの学生たちの意見で決められる。なんだけど……。 
今日これから僕たちが行く場所は、竜ヶ崎先生が決めた。 
先月のホームルームで野外学習の行き先を決める話し合いをするはずだったけど、誰もその意見を出さなかった。 
僕もそうだ。前もって野外学習の実施場所を考えておくように言われてたけど、それを考えなかった。 
だって……。そんなことに興味がないから。 
野外学習なんて成績に関係ないこと、する必要ない。できれば参加を拒否したいぐらいだ。 
でも学校行事だから拒否はしないけど、やる気はまったくない。だから、行き先なんかどうでもいいと思って、それを考えずに意見を出さなかった。 
おそらく僕以外のクラスメイトも、同じ理由で行き先の希望を言わなかったんじゃないかな。 
この学校は全国でも有名なエリート校で、学生はみんな成績優秀者ばかり。 
そういう学校だから、入試に合格するのも大変だし、入学したあとも気が抜けず、必死に勉強しなくちゃいけない。 
勉強以外のことをする余裕なんてない。興味もない。この学校の学生はみんなそう思っている。 
だから、みんな野外学習の行き先の希望を挙げなかったんだと思う。 
担任の竜ケ崎先生が行先を決めたのはネイチャーキャンプ場だ、でもそこへ行ってみて皆驚いた・・・・・・・・・ 
特に先生はものすごく驚いた。なんとそこはヌーディストキャンプ場だった。 
 
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