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2年前のある日、主人公・秋人(しゅうと)の環境は大きく変わった。 
 
「お前の新しい母さんだ」 
 
父親から再婚相手である伊桜里(いおり)さんを紹介されたのだ。 
何の相談もなかった再婚の話に、秋人は唖然とし動揺する。 
再婚相手の伊桜里は父の会社の部下で、昔からよく家に来ては家事に勉強など、色々と面倒を見てくれていた。 
そんな彼女に秋人は、密かに憧れを抱いていた。 
 
「伊桜里さんが俺の母親に?」 
 
あまりに唐突で受け入れることに苦悩する秋人だったが、親父と伊桜里さんが幸せならば―― 
そう心の中で割り切り、ふたりの再婚を応援しよう。 そう思った矢先だった。 
新たな人生を歩もうとした父は再婚後、わずか 2ヵ月で事故に遭いあっけなく他界。 
秋人の環境は再び大きく変化する。新しい家族の中心となるはずだった父親の死。 再婚した伊桜里との慣れない生活―― 
そんな日常の中、秋人は若く血の繋がらない伊桜里のことを、女性として意識してしまっている自分に気が付く。 
自分が抱く邪な気持ちを自己嫌悪した秋人は、伊桜里の反対を押し切る形で卒業と同時に東京の専門学校へと進学。 遠い都会で一人暮らしを始めた。そして訪れた初めての夏休み―― 
秋人は悩んだ挙げ句、伊桜里が待つ “実家” に帰省することにした。 
憧れの女性で、若く姉のような継母―― 
お隣に住む母親のような存在の人妻―― 
そして年上の幼なじみ―― 
東京に戻るまでの 2週間。 秋人は彼女たちと一緒の時間を過ごすことで、彼女たちが自分に抱いている気持ち・想いを知ることになる。 
 
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